な行〜は行

         


ながら】 半端 半分 (=【ながらなまじ】)
ながらはんちゃ(はんぱ)】 中途半端
ながんすべが】 無いでしょうか ○○ではないでしょうか
なぎつめ】 泣きべそ
 →【なぎつめたでる】 泣きべそをかく
なぎべっちょ】 泣き出しそうな顔 なきべそ
なげる】 捨てる
なして(なすて)】 どうして なぜ
なじょだり】 どのようにでも 適当に(※何状たりが転訛(=【なじょだりかじょだり】))
なじょすて】 どのようにして
なじょすべ】 どうしよう
なってもかっても】 なんでもかんでも(※「何もかも」の転訛(=【なもかも なんだりかんだり】)
なんでかんで】 どうしても 是非とも 必ず(※「何であれ、嘗〔かつ〕て(以前)であれ」の転訛)
なりぎたりぎ】 どっちつかず 気儘(※「成り行き、他力」)
なれぁ】 西風 嵐 強風 陽の当たらない場所
なんたら】 なんとしたことか(※「なんとしたら」の転訛)
なんぼ】 いくら どのくらい(※何程の転訛(=【なんぼくれ】)
なんぼすたって】 なんということを
なんぼだり】 いくらでも 好きなくらい(=【なんぼだりかんぼだり】)
なんぼぎゃり なんぼげり】 何回 何度


にがむすぶっつぶす】 むすっとして機嫌が悪い様子
にげぇ】 苦い(※「げ」鼻濁音)
にげえ】 二階
にしぇ】 偽
にな】 荷の縄 荷を固定する縄のこと
にぎりっこ】 おにぎり おむすび
にやめぐ】 にやにやする


ぬぎにきゃる】 仰向けになる
ぬげぇ】 暑い 暖かい(※温い〔ぬくい〕が転訛)
ぬぐらっけぇ】 生暖かい 暖かな感じがする
ぬぐだめる】 温める
ぬぐだまる】 温まる
ぬだばる(のだばる)】 腹ばいになる
ぬれぇ】 ぬるい 熱くない 手ぬるい 厳しくない 穏やか ゆっくり
ぬさばる】 のさばる
ぬだぐる】 塗りたくる
ぬるっと】 ぐるっと一帯


ねぇ】 無い
ねぇがべ】 無いでしょう
ねぇがべが】 無いでしょうか
ねぇあんす】 ありません
ねさっぱり】 なかなか寝ない 宵っ張り
ねしょべたれ】 寝小便をした人 しょっちゅうおねしょをする人
ねだのした】 床下
ねつける】 曲がりくねる 素直でない ひがむ 拗ねる(=【ねする ねづる】)
ねつくつず】 はきはきしない 優柔不断(=【ねつくつず】)
ねづまわす】 ドライバー
ねっこきり】 根元まで
ねっこほり】 諄く〔くどく〕問いただす しつこい
ねっぺ】 唾(=【たんぺ】)
ねっちゃん】 姉 お姉さん 身内以外の人にはお嬢さんという意味も
ねなすかだり】 根も葉もない話
ねぷかげ】 居眠り 仮寝
ねぷて】 眠い
ねまる】 座る
ねめる】 狙う


のさる】 乗る
のさばる】 走り回る 増長する 羽振りをきかす つけあがる
のす】 やり通す
 →【のせ】 やり通せ
のすむ】 盗む
 例【のすみと】 盗人
のっつり】 いっぱい たくさん
のっぱなし】 野放し
のぶで】 図太い ふてぶてしい ずうずうしい
のべつまぐらつ】 区切りなくだらだらと(※のべつ幕なしが転訛)
のへらぼん】 のほほん 気にしない様子(※のっぺらぼうが転訛)
のぼせる】 夢中になる
のんべこたれ】 酒好きの人 大酒飲み(※ 呑兵衛垂〔のんべえたれ〕が転訛 「垂」はだらける、呆れるを意味する)


ばさま】 おばあさん 老女(※「ばんご」祖母御の転訛)
はがえぐ】 仕事が進む 捗〔はかど〕る
はががり】 仕事を終える(※計(量)あがりの転訛 「計・量」=仕事の区切り 夕方の仕事上がりの時に使う)
ばがたぐれ】 馬鹿野郎 馬鹿者
はがだづ】 仕事に入る 早く立つ(※「 立」「早立ち」の転訛)
はぎ】 箒
はぐた】 半端 端〔はした〕の訛り(※「ぐ」鼻濁音)
はぐらかす】 仲間はずれにする(※「ぐ」鼻濁音)
はげす】 勢いがある(※激しいの訛り 「げ」鼻濁音)
はしぇる】 走る 駆ける
はしり】 台所の流し(※昔の流しは一辺に水の流し口を付けてい、水が自然に流れ落ちる仕組みになっていたので、その水の走り流れる様子からきている)
はしりめぇ】 流し台
はす】 橋 箸 端
はずぐ】 取り除く(※省くの転訛)
はすたね】 はしたない
はすたっこ】 端っこ 端切れ
はだうま】 雌馬 母馬
はだぐ】 叩く 殴る
はだぎづげる】 たたきつける 殴りつける
はだす】 素足
はだる】 要求する 催促する ねだる
はだづ】 二十歳
ばづ】 鉢 八
ばっけ(ばっきゃ)】 蕗の薹
はっけおぎ】 易、占いをする人 場所 八卦おき
はったぎ】 イナゴ 蝗 稲子(※バッタに似ることから飛蝗〔ばった〕似)
はっちゃがる】 跳ね上がる(=【とっちゃがる】)
はっちゃめぐ】 落ち着きなく急ぎまわる
はらくそわる】 腹がたつ 面白くない
はらちぇ】 腹がいっぱい
はらぴと】 妊婦
ばれる】 背負われる おんぶする
はんかくせ】 馬鹿げた 馬鹿らしい ばかばかしい
ばんきり】 何時も 度々 順番無し 絶えず のべつ
ばんげな】 夕刻 今晩 今夜(※晩景の転訛)
ばんどり】 むささび


ひえわり】 仲が悪い 交友関係が良くない(※廂間〔ひあい〕家と家の空間が悪いが転訛)
ひぎな】 大根、ニンジンなど野菜を刻んだもの
ひぐる】 閉じる
 →【まなぐひぐる】 目を閉じる
ひげぇる】 干る 乾燥する 乾く
びっこたっこ】 かたちんば 両方同じでない様
ひして】 一日
ひじゃかぶ】 膝 膝頭
ひだりこぎ】 左効き
ひてこべ ひてこび】 額 額頭
びっき】 蛙 蟇蛙〔ひきがえる〕が訛ったもの
 →【ふるだ ふるだびっき】 大きい蟇蛙
ひっきり】 木を切る道具
ひっくりげす】 ひっくり返す
ひっくず】 木を切った後の屑
ひつこ】 櫃〔ひつ〕
ひっちげる】 捻挫する(※捻〔ひね〕りかえる)
ひづる ひじる】 いじる からかう
ひっつみ】 すいとん
ひんで】 酷〔ひど〕い
ひとぁえ】 一時の(※一合間の転訛)
ひとがだげ】 一食
ひとげり】 一回(※一回〔ひとかい〕の転訛)
ひどろ】 深い湿地の田んぼ
ひともんちゃぐ】 揉め事 文句
ひのめ】 昼前 午前中(反語【ひるまがら】 午後から)
ひひて】 一日 一日中(※日一日〔ひひとひ〕の転訛)
ひびど(ひぼど)】 囲炉裏
ひまだれ】 時間を割いたのに無駄になる(※暇垂の転訛)
びゃっこ】 少し 少々 僅か(※微〔び〕に小を付けたものの転訛)
ぴゃっこ】 びゃっこが更に訛ったもの
びょっこら】 ひょっこり
ひょんたな】 変な おかしな 妙な
ひらがり】 昼になって仕事を終えること(※「昼上がり」の転訛)
ひらすび】 昼寝(※「昼休み」の転訛)
ひらて】 平ら 薄くて広い 凸凹がない(※「平たい」が転訛)
 →【ひらびってぃ】 は【ひらてぃ】の俗語
 →【びってぃ】 厚みの無い顔
びぃらり びゃぁら】 即座に すぐさま(※「ひらり」が転訛)
びらびらど】 さっさと、早く、など動作を促す時によく使う
ひるひなが】 真昼間
ひろぉり】 昼休みから午後の仕事に取りかかる時(※昼終わりの転訛)
びりけつ】 びり 一番最後
びわれる】 乾いてひび割れる


ぶう】 背負う 負んぶする(※負うの転訛)
ふかす】 赤飯
ふぎ】 吹雪
ふぎかんぶぎ】 吹雪
ふぎゃす】 踏み破る 踏み倒す(※踏み返すの転訛 踏みにじることの意味でつかわれることが多い)
ふぎんこ】 布巾
ふぐべ】 瓢箪
ふぐす】 福々しい 賑やか
ぶぐど】 杖(※木刀〔ぼくとう〕の転訛)
ふぐろっぱだぎ】 中に何もない、残っていないこと 末子こと(※袋叩きの転訛 叩いても何も残ってい ない様子から持っていた ものがすっかりなくなったというようなときに使う)
ふざます ふんざます】 悪く言う
ふす】 節
 →【ふすぶす】 節々
ぶす】 毒 良くない(※附子〔ふし〕(トリカブトから取った猛毒)の訛ったもの)
ぶすづら】 不満顔 不平顔 ふくれっ面(器量の良くない人に使われることもある)
ふだ ふだふだ】 そうだ・そうだそうだ(=【んだ んだんだ】)
ふだます】 巧妙に騙す
ぶっぷぐれる】 ふくれて機嫌の悪い様
ぶっかす】 壊す ぶち壊す
ぶっかれる】 壊れる ぶち壊れる
ふづげる ふ(ん)づげる】 踏みつける
ぶったぎる】 打ち切る(※「打ち」を付けることにより、その行為がより強いものになる)
ぶっただぐ】 打ち叩く
ぶっつぶす】 打ちつぶす
ぶっちゃぐ】 打ち破る
ぶっちらす ぶっちらがす】 散らかし放題にちらかす
ふです】 踏み荒らす 踏みつぶして台無しにすること
ぶ(ん)なげる】 投げ捨てる
ぶのす】 打ち叩く
ふ(ん)づぐる】 駄々をこねる
ふんでぇす んでぇす】 それでは それなら
ふるだ】 蟇蛙〔ひきがえる〕
ふるで】 古着
ふれこど】 お知らせ(※「布令ごと」の転訛)


べぃっとり】 奪う合う 奪い合い
べぇっこ・べっこ】 少し 僅か 小さい 小さい子 末っ子
へぇる】 入る
へえれ】 はいれ
へえってごぜ】 お入りになってください
へえってくね】 お入りください 語尾を【くなえ】【くなんせ】にするとより丁寧
べご】 牛(※アイヌ語で牛のことを「べこ」という諸説あり)
へだばる】 弱る 臥す 伏す
へづ(せづ)】 それ
へったれ】 よくオナラをする人
べっちょ・べっちょかぐ】 べそ・べそをかく
 →【べっちょづら】 泣きっ面
へっぴりごす】 へっぴり腰 腰に力が入らない
へぴたまぐり】 機嫌取り(※諂〔へつら〕い巻〔ま〕くるの転訛《館迫地方》)
へぴたまぐり】 カタツムリ《倉沢地方》
へら】 年上の女房
へらめぐ】 余計なことを喋りまくる


ほいど】 乞食
ほいどたがり】 常に物を欲しがる人
ぼう】 追う
ぼっかげる】 追いかける
ぼっぱらう】 追い払う
ぼんだす】 追い出す
ほぇじょ】 包丁
ほえど】 乞食 物乞い
ほぎゃ・ほげ】 神仏に供える 墓参り 供養 お盆の供養(※「法界」が語源)
 →【はづほげ】 亡くな って最初の盆供養
ほぎだす】 吐き出す
ほしぇ ほせぇ】 細い
ほしぇる・ほしぇだ】 乾く・乾いた
ほしける】 果実などが完熟前に落ちること(※干し欠けるが転訛 この他に、物事の中で、脱落する、 脱する、落伍することにも使う)
ほす】 欲しい
ほずね】 意識がない 記憶がない(※「本地〔ほんち〕」本来の姿・本心・本性 「本地がない」が転訛)
ほずなし】 見境が分別できないこと 又はそういう者のことをいう
ほだ】 そうだ
ほだ】 蕨や薇の伸びすぎて開いたもの 又は枯れたもの
ぼだぶり】 自家製の肥し振り(※「ぼだ」の語源は炭鉱の選鉱の不要物 昔、農家では下肥えや蚕糞、風呂木を肥料にしていた)
ほっけぁ・ほっけた】 頬 頬っぺた
ぼっこ】 赤ん坊 乳児
ほでね】 訳が分からない 定まりがない(※「方図がない」「放題」がないが訛ったもの)
ほでくてね】 「ほでね」に同じ
ほでなし】 訳の分からない者
ほどあぐ】 ほとぼりの残っている灰
ほどる】 火照る 熱が出る 暖かい
ほに】 本当に 強調するときは「ほんにほんに」 呆れた時「ほにほに」
ほまじ ほまず】 臨時収入 ヘソクリ 小遣い銭(※語源「帆待ち」 船乗りが風を待っている間に密かに荷を請け負い一緒に運んで、自分の収入にしていたことから、定時収入以外の収入 のことをいううようになった→【ほまじ(ず)稼ぎ】)
ぼぼこ】 苗 蕾
ぼへんと】 ぼんやりと あいまいではっきりしない様子
ほろぐ】 振るう 揺るがす 選別する(※「振るう」の転訛)
ほろげだ】 選別に落ちた 木の実や葉が落ちた様子
ほろった】 ものを落とした 失った
ぼんぎり ぼんが】 迷惑のかからない程度のウソ 法螺(※「ぎ」「が」鼻濁音 ※「棒切れ」話が単純で深くない話ということから深くない嘘に繫がった 「法螺」は法螺貝を加工した笛を吹くと大きな音が出ることから物事を大げさに言うことに繫がった
 →【ぼんぎりふぎ ぼんがふぎ】 嘘つき ほら吹き
ぼんず】 髪が短い頭 僧侶の別称 男の子の愛称(※「ぼうず」が転訛)
ぼんずあだま】 坊主頭